キプロスの旅も残すところあと少し。
最終目的地の首都「ニコシア」にやってきました。
英語では「ニコシア」ですが、ギリシャ語では「レフコシア」、トルコ語では「レフコシャ」。
帰りのフライトが控えているため、ニコシアでの持ち時間は約2時間半でしたが、北キプロス・トルコ共和国への入国も果たすことができました。(※便宜上入国としていますが、現在世界で唯一分断された首都ニコシアの経緯については、こちらの「キプロスの概要」をご覧ください。)
【後編】はこちら。「ニコシア(レフコシャ)散策。北キプロス|ケバブを食べに行こう。」
アテネに向かう途中、キプロス上空を通りかかったので撮影。
ニコシアは壁に囲まれた都市。
ベネツィア統治時代に作られた、全長5kmほどもある壁。
上空からもくっきりとわかります。
実際に近くで見てみるとこのように。
周囲は公園として整備されているのでしょうか。
一般に、この壁の中を「旧市街地」、壁の外を「新市街地」としているそうです。
ニコシアへのアクセス
キプロスの首都「ニコシア」へは、ラルナカから車で約50分、リマソルからは約1時間ほどで到着。
時間帯によっては渋滞もしそうなので、時間には余裕を持っておきたいところ。
駐車場
マップを見てみると、旧市街地でもいくつか駐車場がありそうです。
しかし旧市街地は狭そうで道も複雑そうであったため、規模が大きくて使いやすそうな場所を事前に調べていきました。
ガソリンスタンドが目印。旧市街地の散策にも十分便利な場所にあります。
駐車場の利用方法
上の写真のガソリンスタンドが目印です。
ガソリンスタンドの手前の小道を入っていきます。
本当に駐車場があるのか不安になりますが、この道を下っていきます。
入口に到着。
広々としているので駐車も楽です。
駐車場の入口ゲート。
日本で駐車場に入るように、駐車券が出てくるので受け取るとゲートが開きます。(駐車券はあとで精算時に使う)
料金精算・出場
駐車場の中に数か所、このような精算機が設置されています。
駐車時間に応じて精算しましょう。
駐車時間 | 駐車料金 |
---|---|
30分まで | 無料 |
30分から1時間まで | 1.5ユーロ |
1時間から2時間まで | 2.5ユーロ |
2時間から5時間まで | 3.0ユーロ |
5時間から7時間まで | 4.0ユーロ |
7時間から10時間まで | 5.0ユーロ |
私は現金で支払いましたが、現在クレジットカードは使えないようです。(カードの挿入口がガムテープで塞がれているように見える…)
精算機に駐車券を入れ、表示された料金を支払い。
無事精算が終わると、精算済みの駐車券が出てくるので受け取ります。
駐車場から車で出るときに、この機械に精算済みの駐車券を入れるとゲートが開きます。
見てのとおり、日本でもよくあるシステムなのであまり戸惑うことはないと思います。
ニコシア(南キプロス側)旧市街地
車を無事駐車できたので、歩いて旧市街地を散策してみます。
例によって、細かいことは何も調べずに来たので、とりあえず近くの通りを北に向かってみます。
雑多な感じの街並み。
綺麗な街並みとは言えないし、夜は歩きたくない感じかもしれませんが、個人的には嫌いじゃない。
ローカル感ある床屋さん。
数日滞在できるなら、こういうところを利用してみるのも面白いかも。
閑散とした街角。
天気もどんよりして物寂しい感じ。
何となくたどり着いたのは「オメリエモスク」。
南側でもモスクの利用者はそこそこ多いのか、ここがそういう地区なのかわかりませんが、それなりに利用されている方を見かけました。
ここは晴れていたら写真映えしそう。
ギリシャ正教の教会。
だんだん中心部に近づくにつれて、観光客など歩いている方々が増えてきました。
北キプロスへ!リドラス通りのイミグレーション
ニコシア旧市街地のメインストリート、多くの店が立ち並ぶ「リドラス通り」にやってきました。
ここから北キプロス・トルコ共和国へ入国(※便宜上…略)することにします。
リドラス通り
リドラス通りの壁側の端っこ。新市街地側には高層ビルが見えます。
見慣れたバーガーキング。
ケンタッキーもどこにでもありますよね。
天気が悪かったからか、人通りは少なめに感じました。
周辺マップを確認。
壁で囲まれていること、北キプロス側に何も記載がないことがわかります。
イミグレーションを通過
北側に近づくと、だんだん歩いている人が増えてきます。
正面に見えているのが、国連グリーンラインを挟み、北キプロスとの出入国を管理するイミグレーションオフィスです。
南北を行き来できる場所はいくつかありますが、徒歩のみで利用できるのは2か所、そのうちの一つで最も有名なのがこの場所です。
南キプロス側のイミグレーション。
パスポートを渡すとすぐに処理をしてもらえます。
出国後に進むのは、国連管理の「グリーンライン」です。
どこの国にも属さない不思議なゾーンを数十メートル歩くと、今度は北キプロス側の入国審査があります。
ここの審査もすぐに終わり、あっけなく「北キプロス・トルコ共和国」に入国完了です。
こちらは北キプロス側のイミグレーション。
ネット上を検索すると、過去には、パスポートに「北キプロス・トルコ共和国」のスタンプが押してあると、南キプロス(キプロス共和国)やギリシャへの入国が拒否されるなどという話があったようですが、2020年現在はスタンプなど押されないので心配いりません。
いよいよ北キプロスを散策、ケバブを食べに行こうと思います。
【後編】はこちら。「ニコシア(レフコシャ)散策。北キプロス|ケバブを食べに行こう。」