FXは、基本的に平日24時間トレードできるため、時間的に融通が効きやすいです。
ただ、平日に何とか確保した3時間があったとして、その間にトレードチャンスが巡ってくるとは限りませんよね。
初心者の方に多いように、トレードできるからと言って適当なタイミングでエントリーしていたら破産まっしぐらです。
限られた時間でトレードができず困っている方、FX自体が初めてで少しずつでも着実に資産を増やしていける方法を考えている方。
そんな方にとって、FXの自動売買は悩みを解決してくれるかもしれません。
FX自動売買とは？
FXを自動売買する方法はいくつかあって、特定の売買戦略のトレードをコピーしてトレードをしてくれる、「コピートレード」や「ミラートレード」と呼ばれるものもあります。
例えばHotForexでは「HFコピートレード」が提供されているので、気軽に自動売買をしたい方は検討してみるのも良いでしょう。
ただ、FXの自動売買で主流なのは、EA（エキスパートアドバイザー）と呼ばれる自動売買プログラムをMT4（またはMT5）で動かす方法です。
MT4はほとんどの海外業者の口座で使うことができますので、あとはEAを手に入れれば最低限の環境で自動売買を開始できるということになります。
FX自動売買用にEAを手に入れる方法
EAを手に入れる方法はいくつかありますが、代表的なのが、市販のEAを購入する方法ですね。
「GogoJungle」などで数万円くらいから売っています。
また、EAは自作することもできます。
MT4・MT5には「MetaEditor」というソフトが標準で付属しているため、誰でもEAのプログラミングをすることができます。
ただ、プログラミング経験がない方にはハードルが高いですし、「勝てるEA」って本当に難しいです。
誰もが思いつく方法で簡単に勝てたら苦労しませんよね・・・。
あとは、無料で配られているEAを手に入れることもできます。
無料と言っても、配っている人の指定業者で口座を開設してトレードするという条件が大抵付いています。
そうすることで配布者に報酬が入るシステムになっているためですが、そのEAが「勝てるEA」であれば、両者ともWIN-WINでとても良いですよね。
ただ、ここで注意しないといけないのは、多くのEAは性能に問題があるということです。
ネット上では、言葉巧みに素晴らしいEAだと誘ってきますが、それはそのEAの一面だけに過ぎず、高リスクのEAをあたかも無敵のEAのように宣伝している場合もあります。
そのEAのリスクを全く説明していないような人がいますので、気を付けなければいけません。
私が作ったEAで「MilagroMan（ミラグロマン）」というものがあります。
もちろん、ノーリスクで爆益というわけではないですが、記事を見ていただけると詳しくわかると思います。
EAでFX自動売買のメリット
FXでEAを使うメリットはとても大きいです。
代表的なメリットを紹介しますが、多くの兼業トレーダーの悩みを解消する内容だと思います。
メリット①EAが自動売買してくれる
当たり前ですが、EAはプログラムに基づいて自動でトレードしてくれます。
忙しいあなたに代わって、24時間相場を監視し続け、一定のルールに従ってトレードしてくれます。
これは計り知れないメリットだと思います。
生身の人間にはこんなことできませんからね。
メリット②EAはテクニカル分析に基づきプログラミングされている
EAは、基本的には、優位性がある（と思われる）テクニカル 分析に基づきプログラミングされています。
移動平均線やボリンジャーバンド、RSIと言ったアレですね。
あなたがもし、本当に初心者でトレードのことを何も知らないのであれば、EAにトレードを任せておいた方が格段に勝率が高いかもしれません。
そう言った意味では、EAの自動売買は初心者向きの方法と言えます。
もっと言うと、初心者でなくても裁量トレードで勝てないのであれば、優位性のあるロジックで作成されたEAに任せておいた方がよっぽど勝てるかもしれません。
メリット③安定して資産を増やしやすい
EAはプログラムですから、一定のルールに従って淡々とトレードを続けてくれます。
そこに人間のように感情の入る余地はなく、優位性がある手法であれば、勝ち負けを繰り返しながらも着実に資産を増やしていけるでしょう。
EAでFX自動売買のデメリット
便利な自動売買ですが、もちろんデメリットもあります。
裁量トレードをする場合と比較して考えれば良いと思いますが、実際には裁量トレードとEAでの自動売買を併用している人も多くいます。
デメリット①VPSの費用がかかる
EAを24時間運用するには、MT4・MT5を起動し続けておく必要があります。
そのため、VPS（仮想サーバー）で24時間MT4・MT5を起動し続けておくのが一般的です。
VPSを利用するには費用がかかり、大体月に2,000円前後からでしょう。
正確にはVPSを利用しなくても、自宅PCを24時間起動したままにする方法などもありますが、それはそれでリスクもあるし電気代もかかるため、VPSの利用を強くお勧めします。
デメリット②EAにも費用がかかる
EAを手に入れなくては自動売買はできません。
先ほど、「EAを手に入れる方法」で説明したとおり、使用するEAは「購入する」・「自作する」・「もらう」の大きく分けて3通りの方法で手に入れることになります。
最も一般的なのが、「購入する」という方法ですが、ある程度実績のあるEAは5万円以上はします。
勝てるEAはお金を生み出してくれるので、それだけの価格であっても当然なのですが、厄介なのは高額なEAだからと言って勝てるとは限らないことです。
中には胡散臭いキャッチコピーで数十万円で販売されているEAも良く見かけます・・・。（私は利用したことがないので本当に勝てるのかはわかりません）
デメリット③勝てるEAの見極めが必要
EAを手に入れるととりあえず自動売買を始めることはできますが、そのEAで勝てるかどうかはまた別の話。
非常に多くのタイプのEAが出回っていますが、その中でも本当に稼げるEAはごく一部だと考えて良いでしょう。
EAの見極めには、「バックテスト」という過去の相場におけるEAの運用結果を参考にすることが多いですが、これをそのまま鵜呑みにするのはやめた方がいいです。
バックテストはあくまで過去の相場であり、過去の相場に合わせてEAを設定（最適化すると言います）すれば、いくらでもいい結果を得ることはできます。
EAの多少の最適化は必要と思いますが、過去の相場に対して過剰に最適化されたEAは、現在の相場に対応できない可能性が非常に高いです。
デメリット④短期間で大きく稼ぐことは難しい
EAには様々なタイプが存在していますが、入金額に対して比較的小さなロットでのトレードで勝ち負けを繰り返し、トータルで勝ちを積み重ねていくタイプが多いです。
つまり、低リスクでの運用が基本なので、トレードに対するレバレッジ効果は裁量取引には劣ります。
裁量トレードで勝てるなら、その方が短期間で大きく稼げる可能性はあるでしょう。
しかし裁量で勝てないのであれば全く意味がない話なので、EAの自動売買に任せてしまった方が賢いと私は思います。
FX自動売買は実際稼げるのか
私がFXのEA運用を始めたのは2017年頃です。
24時間自動でトレードしてくれて、それで勝てるなら最高じゃないか！と思ったのがきっかけです（笑）
ところが、初めはどのEAを選べば良いのかさっぱりだったので、いくつものEAを購入して試してみました。
EAの作成者が公開しているバックテストをみると、良さそうなEAを見つけることはできます。
しかし、実際にはバックテストの結果を良く見せることは簡単にできるため、実際に運用開始してみるとうまくいかないことが想像以上に多いです。
私も多くのEAを試しては失敗しましたが、中には調子が良いEAもあって、中でも「一本勝ち」というEA（GogoJungleで販売されています）はとても良く稼いでくれました。
」というEA（GogoJungleで販売されています）はとても良く稼いでくれました。フォワードテストの公開から、たまに小さなドローダウン・横ばい期間はありますが、トレンド相場に強く、基本的にずっと右肩上がりで2020年現在まで継続されています。
GogoJungleの公式フォワードテストでは、100万円スタートから約4年で300万円を突破しています。
スゴイのは、単利でこの利益ですからね。
私は資金増に伴い複利運用していたため、3年間で資金は9倍以上になっています。
このように、継続して安定した右肩上がりのEAは少ないですが、EA運用・システムトレードでもある程度大きく稼ぐことは可能です。
今では自作のEAも使っていますので、興味がある方は見ていただけますと幸いです。
まとめ｜FX自動売買はこんな人に向いている！
ここまでFX自動売買の概要をお伝えしてきましたが、まとめると下の条件に一つでも当てはまればEA運用を検討してみるのも良いと思います。
- 常にトレードのことを考えていたくない。
- FXで資産を増やしたいけど裁量トレードには自信がない。
- 裁量トレードとEA運用を併用したい。
- 地道にコツコツ稼いでいきたい。
- 短期間で資産数十倍と言うのは幻想だとわかっている。
どんなに良いEAでも常勝無敵のEAは存在しないので、リスクを受け入れつつ中長期的に勝てるようにEA運用するということを覚えておく必要があります。
このことさえ理解して正しく運用できれば、FXの自動売買は初心者の方にもおすすめできる方法です。
具体的なEA自動売買の始め方は「FX自動売買を3時間で始める｜VPSの導入からEAセットまで」をご覧ください。
手順通りに進めるだけで簡単にスタートできます。
