IEMONG

元銀行員。 FXで旅行してます。
デイトレード中心でたまにスキャルピング。
【好きなもの】→海・リゾート・東南アジア・沖縄・マグロ

FX自動売買を3時間で始める|VPSの導入からEAセットまで

EA自動売買とVPSの導入EAトレード
このブログでは、記事内の一部に広告が含まれています。また、情報提供を目的としたものであり、特定の投資商品への勧誘及び海外FXの利用を推奨するものではありません。

FXの自動売買に興味があるけど、具体的な始め方がわからない!

そう思っていませんか?

FXの自動売買には、VPSと呼ばれる仮想サーバーを利用することが一般的。

このページでは、初めてEAでFX自動売買をする方向けに、VPSの導入からEAの自動売買運用開始までをご案内します。

手順通りに進めていくだけで最短スタートできます。

ざっくり概要
  1. VPSの契約とセットアップ
  2. VPSへのMT4(MT5)のインストール
  3. EAのセット、運用開始!

所用時間:2~3時間ほど(待ち時間含む)

FX自動売買について初めての方は、まず「FX自動売買は初心者向け?EA運用の魅力を正しく理解する」をご覧いただくことをお勧めします。

EAでFXの自動売買をするにはVPSが必要

「EA(エキスパート・アドバイザー)」とは、自動売買のプログラムで、FXを始めとしたトレードの標準プラットフォームである「MT4」・「MT5」で使用することができます。

ここでは詳細は省きますが、世間では多くのEAが出回っており、色々なトレード手法に基づきプログラミング・作成されています。

MT4用のEAは「MQL4言語」で、MT5用は「MQL5言語」でプログラミングされており、基本的に双方で互換性が無いため、MT5で自動売買をするにはMT5用のEAを用意しておく必要があります。

使用するEAを用意した後は、MT4(またはMT5に)にEAをセットしておき、あとはプログラムに基づいて自動でトレードしてくれるというわけですね。(私もこんなMT5のEAを作ったりしています。⇒年利50%無料EA「ミラグロマン」

ここでちょっとした問題となるのが、自動売買を有効にするにはMT4(MT5)を起動したままにしておかなければならないということです。

そうしないと自動売買が始まらないばかりか、ポジションを持った後にMT4(MT5)を閉じてしまうと、そのポジションが決済されないまま残り続けてしまう恐れがあります。

MT4(MT5)を起動したままにしておく方法は大きく分けて2パターン。

一つ目は、自宅のPCでMT4(MT5)を起動したままにしておくこと。

もう一つが、VPS(仮想サーバー)を契約し、サーバー上でMT4(MT5)を起動させておくことです。

EAのVPS運用のイメージ

MT4自体の動作は軽いので、自宅のサブPCで起動したままにしている人もいます。

ただ、私としては、24時間PCを起動したままにしておくことに抵抗があるし、PC本体の劣化も進み、予期せぬ事故が生じる可能性があるのでオススメできません。

不要な心配をしなくて済みますので、VPSでの運用を強くお勧めします。

別途、月に3,000円~5,000円くらいはかかりますが、必要経費だと割り切りましょう。(後々、確定申告をする必要が出てきたときには経費にすることができます。)

どうせ自宅PCを起動したままにしていても、電気代はかかりますし危ないですよね。

①VPSで稼働用にMT4(MT5)の口座を用意する

まずは、VPSでEAを稼働させるMT4(MT5)の口座を用意する必要があります。

口座の開設から自動売買を始めたい方は、「海外FXで絶対に検討すべき3口座!初心者にもオススメ」の記事を参考にしてみてください。

各社とも複数の口座を開設できますが、1つのMT4にログインできるのは1つの口座だけです。

複数の口座でEAを利用したい場合には、複数のMT4をインストールしなければなりません。

例えば、XMで裁量トレード用に口座(口座A)を1つ○○EA専用の口座(口座B)を1つ△△EAと◇◇EAを同時に使う口座(口座C)を1つ用意した場合。

このとき、VPSではMT4(MT5)を2つインストールしておき、口座B口座Cそれぞれのアカウントでログインをすることになります。

②FX用VPSサービスを選ぶ

「VPS」で検索をすると多くの業者が出てくると思います。

調べると安い業者もありますが、FXで24時間運用するので、サーバーの安定性は超重要です。

常時不安定でサーバーが落ちてしまってもいけませんし、平日にわけのわからないサーバーメンテナンスなどされてしまっても困ります。

国内でも、FX専用のVPSを提供している業者がいくつかありますので、そこから選んでもいいと思います。

よくわからなければ、「お名前.com FX専用VPS」(GMOインターネット株式会社)でも良いんじゃないでしょうか。

「全プランSSD搭載」、「Windows Server 2019採用」、「24時間365日のサポート・有人監視」ですし、ブランド力で何となく安心できるかなと。

他に、業界では有名な「BEEKS社」のVPSがあります。

世界各地にサーバーがあり、使用するFXブローカーのサーバーに近い場所のVPSサーバーを使用することができるため、レスポンスの早さが期待できますし、安定稼働は言うまでもありません。

通常、BEEKS社から直接申し込みを行うと月4,750円からですが、FXブローカーから申し込みを行うと安く済ませることが可能です。

XMからのVPS申し込みでは、「USD 5,000相当額が口座にあり、一か月に最低5往復ロットもしくは500往復マイクロロットの取引がある」なら無料でVPSを利用できますし、有料であっても、月28ドルの負担で済みます(XMの口座から自動で引落し)。

HFMのVPSも似たような感じで、「USD 5,000相当額が口座にあり、一か月に最低5往復ロットの取引がある」ならVPSの利用が無料、有料では月30ドルの負担です(MyHF口座から自動で引落し)。

XMやHFMなどでEAを稼働させることを決めていて、それなりの資金を用意できる場合には検討してみてもいいと思います。無料で利用できますしね。

③お名前.comでFX用VPSを申し込む

以下、「お名前.com FX専用VPS」でサービスを申し込むという前提で説明していきます。

申込画面に移行すると、プランを選択しましょう。(※以下、最新の画面と異なる場合がありますが、基本的な考え方は同じです。)

お名前.comFX専用VPSプラン

EAを使うMT4(MT5)が1~4つ程度で、使用するEAも10個程度までであれば、一番人気の「メモリ2.5GBプラン」で良いでしょう。

私は2つのMT4・2つのMT5を稼働させるため、「メモリ2.5GBプラン」を使っています。

お名前.comVPS申込

プラン・支払方法・申込台数などを選択します。

お名前.comでは頻繁にキャンペーンをしていますので、料金など最新情報は公式ページで確認してみてください。

(公式)お名前.com デスクトップクラウド

「高負荷通知サービス」は、サーバーに高付加がかかったときに通知してくれるサービスです。

EAが正常稼働しているか確認するなら安心ですが、普通に使っていればそうそうトラブルが起こることはありませんので、普通は申し込まなくても良いと思います。

初めて申し込む方は、右側のウインドウに「メールアドレス」と、「自分で決めたパスワード」を入力して次の画面に進みます。

お名前.comVPSカード申込

今回はクレジットカード払いなので、カード情報を入力後、「申込む」ボタンをクリックしたら完了です。

お名前.comVPS申込完了

画面にしたがって申し込みを済ませると、申込受付完了画面に変わり、初月支払額と2か月目以降の金額が表示されます。プランや支払い方法は、「お名前.com Navi」という個人ページから変更できますので安心してください。

お名前.comVPS電話認証案内

同時に、登録したメールアドレスに電話認証の案内が届きますので、メール内のリンクをクリックして電話認証を済ませましょう。

認証に成功すると、その後支払処理が完了し、サービスのセットアップが行われ、通常1時間以内で完了のメールが届きます。

お名前.com電話認証

④FX用VPSをセットアップする

お名前.comからサービス設定完了のメールが届くと、メールに記載の案内に沿って設定を行います。

まず「お名前.com Navi」に、申し込み時にもらった「お名前ID」と自分で設定した「パスワード」でログインします。

お名前.com Navi画面

ログインしたら、「デスクトップクラウド」の部分に申し込んだプランが表示されていますので、今度は「コントロールパネル」にログインします。

お名前.com コントロールパネル初期設定

「コントロールパネル」にログインしたら、はじめに「リモートデスクトップへの接続方法ご案内」というウインドウが開きますので、VPS(デスクトップクラウド)に接続するため、リモートデスクトップの初期設定を行います。

リモートデスクトップに接続することによって、離れた場所に設置されているサーバーの画面を見ることができるイメージです。

接続先情報のうち、「接続用パスワード」がまだ設定されていませんので、ここで「パスワード設定」のボタンを押しましょう。

お名前.com コントロールパネル

「接続用パスワード」が自動的に設定され、●●●●●●で表示されました。

次に、実際にリモートデスクトップを使用するため、「RDPファイル」をダウンロードして、デスクトップなどに保存しましょう。

お名前.com RDPファイル

ダウンロードした「RDPファイル」をダブルクリックしたら、資格情報の確認画面が出ますので、先ほど設定した「接続先パスワード」をコピー&ペーストしてOKをクリックしてください。

お名前.com VPS画面

VPSのデスクトップ画面が表示されました。

⑤FX用VPSにMT4・MT5をインストールする

続いて、VPS内にMT4(MT5)をインストールします。

実は、お名前.comのFX用VPSでは、あらかじめ複数のFX業者用のMT4インストーラーがデスクトップに用意されています。

お名前.com-VPSリモートデスクトップ-FXインストーラー

この中に自分が使う予定の業者がない場合には、別途、各業者のホームページからMT4・MT5のインストーラーをダウンロードして用意しておきましょう。

MT4・MT5のインストーラーを自宅PCに用意しておいたら、あとはこれをVPS画面にコピペするだけで移動することができます。

お名前.com-VPSリモートデスクトップ-XMインストーラー

MT4・MT5のインストールは、「MT4・MT5の導入手順 かんたんスタートガイド」の記事も参考にしてください。

問題なくインストールできるとこのような画面になるはず。

お名前.com-VPSリモートデスクトップ-XM-MT4

「MT4」のショートカットと合わせて「Meta Editor」のショートカットも作成されていますが、「Meta Editor」は基本的にプログラミングに使用するものです。

用意したEAを使うだけであれば不要なので、ショートカットは削除して構いません。

続けて、同じ会社で複数の口座用に複数のMT4をインストールする場合を見ていきましょう。

2つ目のMT4をインストールする前に、先程インストールしたMT4のショートカット名に数字などをつけて区別できるようにしておきます。

XM-MT4アイコン

上書きダウンロードされてしまうのを防ぐためです。

再度インストーラーを使っていくのですが、1回目のインストールでは「次へ」を選択したところ、今度は「設定」を選びます。

XM-MT4インストール

ここでも、インストールされるフォルダ名などの最後に数字などを入れて、最初にインストールされたものと区別がつくようにしておきます。

XM-複数のMT4をインストール

あとは通常のインストールの流れ。

私のVPSのデスクトップは最終的にこのようになりました。

VPS-XMとHotForexのMT4をインストール

⑥MT4・MT5にEAをセットし自動売買を開始する

これで、VPS内にMT4・MT5のインストールが完了です。

いよいよ EAのセットをしていきますが、まずはMT4(MT5)側の設定からしていきましょう。

ここは通常通りMT4で使用口座へのログインを行います。

使用するFXブローカー口座のサーバー名・アカウントID・パスワードを用意しておいてください。

VPS-XMのMT4にログイン

ログインした状態です。

VPS-XMのMT4の設定

ここから、MT4(MT5)の動作を少しでも軽くするための設定を行います。

24時間稼働し続けるわけですから、リスクは少なくするためです。

左側の「気配値表示」や全てのチャートを一旦全て閉じてしまいます。

必要なものは後から表示させればOKです。

ここからMT5の画面ですが、MT4でも同じなのでご了承ください。

チャートなどを閉じたら、「ツール」→「オプション」をクリック。

VPS-XMのMT4の設定-オプション

「オプション」のウインドウが開くので、その中の「サーバー」タブにある「ニュースを有効にする」のチェックを外します。

VPS-XMのMT4の設定-ニュースを無効にする

「チャート」タブの「チャートの最大バー数」を2,000〜3,000程度に変更します。

デフォルトの数は多すぎて重くなりますし、 大抵のEAが動作するには3,000程度有れば大丈夫。(念のため使用するEAの説明は確認してください。)

VPS-XMのMT4の設定-チャートの最大バー数

「エキスパートアドバイザー」タブの「自動売買を許可する」と「DLLの使用を許可する」にチェックを入れておきます。

VPS-XMのMT4の設定-自動売買を許可する

「イベント」タブの「音声アラート を有効にする」のチェックを外し、最後に「OK」をクリックします。

VPS-XMのMT4の設定-音声アラートを無効にする

ウインドウを閉じると、自動売買の表示が変わり、再生マークみたいなのが見えているはず。

VPS-XMのMT4の設定完了

ここからはついにEAをセット、運用開始です。

複数のファイルを複数のフォルダに設置するようなEAもありますが、ここでは基本的なEAの設置について説明します。

「ファイル」→「データフォルダを開く」を選択。

VPS-XMのMT4のチャートを開く

「データフォルダ」のウインドウが開くので、その中の「MQL5」(※MT4なら「MQL4」)のフォルダを開きます。

VPS-XMのMT4のフォルダMQL

「Experts」フォルダを開きます。

VPS-XMのMT4のフォルダExperts

「Experts」フォルダが開いたら、ここに用意しておいたEAを置きましょう。

設置が出来たらウインドウは閉じておきます。

VPS-XMのMT4-EAを配置

左側に表示されている「ナビゲータ」ウインドウにある「エキスパートアドバイザー」を右クリック、「更新」をクリックしてください。

VPS-XMのMT4-エキスパートアドバイザー更新

すると、先程「Experts」フォルダに設置したEAが表示されます。

VPS-XMのMT4-EA設定

このEAを使いたい通貨ペア・時間足のチャートを表示させます。

このEAは、「USDJPY」の通貨ペア、「15分足」の時間足です。

チャートを表示させる方法は複数ありますが、ここではシンプルに「ファイル」→「新規チャート」からUSDJPYのチャートを表示させました。

VPS-XMのMT4-EAを使うチャート

チャートが表示されたら時間足を確認し、「ナビゲーター」ウインドウに表示されているEAを、チャート上にドラッグ&ドロップします。

VPS-XMのMT4-EAをドラッグ&ドロップ

チャートにEAが適用されると、EAのウインドウが開くので、「自動トレーディングを許可する」にチェックを入れて「OK」をクリックしましょう。

VPS-XMのMT4-EAの自動売買を許可

これでEAが運用開始となりました。

右上に表示されているマークが「稼働中」になっているか確認しましょう。

VPS-XMのMT4-EAのチャート上の表示
EAの稼働中・停止中の表示

EAが稼働しているか・停止中のマークは、MT4とMT5では少し異なります。

上の図の通り、MT4の方がシンプルな表示です。

⑦【便利】スマホでFX用VPSに接続する

これでEA運用の開始まで完了しました。

最後に、VPSにスマホやタブレットから接続する便利な方法も覚えておきましょう。

スマホでVPSに接続できれば、出先でEAの稼働状況を確認できたり何かと便利です。

VPSへの接続には、リモートデスクトップアプリを使用します。

私が使っているiOSでも色々なリモートデスクトップアプリがありますが、結局マイクロソフトのものが使いやすい気がします。

Microsoft リモート デスクトップ
Microsoft リモート デスクトップ
開発元:Microsoft Corporation
無料
posted withアプリーチ

アプリをダウンロードしたら、下記のマニュアルのとおりに接続してみてください。

お名前.com 活用ガイド(iPhone/iPadでリモート接続する)

VPS-スマホでリモートデスクトップ

接続に必要な情報は、お名前.comデスクトップクラウドの「コントロールパネル」にある「リモートデスクトップ」にありますのでご確認ください。

マニュアル通りに進めれば迷うことはないと思います。

はじめてのFX用VPSの導入まとめ

ここまでで、スムーズに行くと3時間ほどでしょうか。

文字にすると長ったらしいと感じるかもしれませんが、実際に進めてみるとかなり簡単なことがわかると思います。

これでEA自動売買デビューもバッチリ。

VPSのセットができれば、あとはEAを準備するだけです。

私が作っているEAもありますのでよかったら見てみてくださいね。