キプロス最終日は、パフォス考古学公園とパフォス城から。
駆け足で巡り、両方合わせて1時間半かからないくらいで観光しました。(オススメはしません。全くゆっくりできないので。)
実際に観光してみて困ったのが、広い考古学公園ですが、なかなかマップ的な情報がないんですよね。
どこに行けばいいのかわからない。
事前によく調べてこなかった自分が悪いんですが。
そこで、同じような方のために、主要なポイントのマップや情報を載せておきましたので参考にしてみてください。
主要ポイントマップ
園内の主要ポイントを地図にしてみたので、これで迷うことはないはず。
地図のとおり、広いエリアに見どころが点在しています。
とはいっても、十分に歩いて回ることができますので、考古学公園前の駐車場(無料)に車を止めておけば便利です。
パフォス考古学公園
パフォスの港すぐそばにある「パフォス考古学公園」は、色鮮やかなモザイク画で有名な屋外の公園博物館。
ギリシャ神話などをモチーフにしたモザイク画が、かつてこの地の貴族の邸宅であったとされる場所に残っています。
パフォス近郊の遺跡群が一括して「パフォスの世界遺産」として1980年に指定されていますが、もちろんここもそのうちの一つ。
広いエリアを歩くことになるので、歩きやすい靴をおすすめします。舗装された道でなく、石で滑りやすい場所もあるので気を付けましょう。
また、私は気づかなかったので行けませんでしたが、公園内には 「 サランタ・コロネス 」 の跡地もあります。
「主要ポイントマップ」には載せていますので、是非行ってみることをおすすめします。
アクセス・駐車場
チケットオフィスの目の前に広い駐車場があります。
車で来るのも楽ちん。
入場時間・入場料
- 入場時間(夏季:4/16-9/15)8:30~19:30
- 入場時間(冬季:9/16-4/15)8:30~17:00
- 入場料:4.5ユーロ
夏季と冬季で入場可能な時間が異なります。
ちなみに、閉園の30分前がチケット購入締め切り時間です。
これがチケットオフィス&エントランス。
チケットオフィスの横にはトイレも設置されています。
ゲートの奥には遺跡エリアへと続く階段が。
何だか高まってくる…。
アイオンの家
「アイオンの家」は部分的に発掘されており、現在見ることができるモザイク画は4世紀中ごろの作だとのこと。
モザイク画は、このように小屋のような建物で保護されています。
扉から中に入っていきましょう。
説明書き。
その上に「ネレイデス」(ギリシア神話に登場する海に棲む女神たち)。
「ディオニソスの誕生」が描かれています。
ディオニソスを取り上げているのは、オリンポス十二神のうちの一人「ヘルメース」です。
テセウスの館
2世紀に建造された、キプロスの行政官の邸宅だったと考えられている大規模な建物の跡地。
ここにあるのが一番見たかった「テセウス」と「ミノタウロス」。
3世紀後半から4世紀の作品とされます。
屋根も無い場所ですが、いきなり大きな円形のモザイク画が出現。
すぐ横には少し高い場所から見られるよう、台も設置されています。
アテナイの英雄「テセウス」がクレタ島の迷宮で「ミノタウロス」と対峙した場面が描かれています。
一部消えてしまっていますが、生き生きとした色合いに誰もが感動すると思う。
普通に歩いていても、その歩道がモザイクになっている。
踏んでしまって良いのだろうか?と思いながらも進んでいきます。
この先、海に向かって「オルフェウスの家」に続きます。
オルフェウスの家
2世紀後半から3世紀前半に作られた、グレコ・ローマン期の邸宅跡。
獣たちに囲まれたオルフェウスをはじめとするモザイク画があるらしいですが、このとき確認できなかったんですよね…。
海に向かって気持ちの良い場所に広がる遺跡。
この辺りが「オルフェウスの家」だと思うんですが…。
強い潮風にさらされる環境で、これだけしっかりと残っているってすごいことだと思う。
ディオニソスの家
2世紀末頃に建てられた貴族の邸宅跡。
神話の場面やブドウの収穫、狩りなどが描かれたモザイクの床で覆われており、入口にある「スキュラ」はヘレニズム期のモザイクとのこと。
大きな「ディオニソスの家」には多くのモザイク画が保存されていました。
中に入ると、遺跡保存のため&見やすいように通路が設置されています。
「スキュラ」のモザイク画。左にいるイルカみたいなのがかわいい。
ナルシストの由来、「ナルキッソス」のモザイク画。
「四季」を擬人化したモザイク画。
左端が豊穣・葡萄酒・酩酊の神「ディオニソス」。
狩りの様子を描いたモザイク画。
アゴラ・オデオン
アゴラ(古代ギリシャ語: Ἀγορά、Agorá)は、古代ギリシアの都市国家ポリスにおいて重要な公共空間として不可欠な場所である広場を指すギリシア語で、人が集まることから商取引も行なわれたため、市場としても機能した。
Wikipedia「アゴラ」
「アゴラ」と「オデオン」(劇場)までやってきました。
上まで登ってみたところ。
2世紀から4世紀の古代パフォスの中心に位置したアゴラ跡。
思い浮かんだのが「兵どもが夢の跡」の言葉。
園内は広い!注意すべきこと。
ここまで見ていただいたとおり、広い園内に点在する見どころの間を歩き回ることになります。
日差しを遮るものはもちろん何もないので、真夏は大変なことに…。
水分を十分に持っていくことをおすすめします。
あと、雨の日も気を付けてくださいね。
屋根がないことに加え、足元も悪くなりますので。
こんな道が延々と続きます。
夏の時期を避ければ、こんな景色を見ながら歩けるのでとても気持ちいいです。
パフォス城
もともとは、ビザンティン時代(東ローマ帝国時代)に建てられた「 サランタ・コロネス 」の砦(考古学公園内にあります。私は気づかず行けませんでした…)が1222年の地震で崩壊したため、代わりに近くの海沿いに建てられたのがこの「パフォス城」です。
当初は、今の城とは別に円形の塔が建っており、それらは相互に接続されていたとのこと。
ともに15世紀まで使われていましたが、一方は地震で倒壊し、一方は1570年のオスマン帝国に征服される直前、当時キプロスを支配していたベネツィア人が爆発物で破壊し、塔がオスマン帝国によって使用されないようにされました。
現在見られる建物は、オスマン領キプロス時代の1780年に復元されたもの。(城への入口上の碑文に修復のことが記されている。)
時代が移り変わるにしたがって、防衛施設や刑務所であったり、塩の貯蔵庫としても使われてきましたが、現在では、「パフォスの世界遺産」を構成する史跡の一つとして公開されているだけでなく、イベント会場としても使われることがあるようです。
アクセス
考古学公園の出口や駐車場から徒歩5分~10分くらい。
近いので、考古学公園とパフォス城はセットで観光できます。
入場時間・入場料
- 入場時間(夏季:4/16-9/15)8:30~19:30
- 入場時間(冬季:9/16-4/15)8:30~17:00
- 入場料:2.5ユーロ
入場時間は考古学公園と全く同じですが、料金はこちらの方が安く設定されています。
散歩にちょうどいい道
考古学公園を出てパフォス城に向かっていくところ。
海沿いの道を歩いていきます。
道の両側には、カフェやレストラン、土産物屋が並びます。
私がキプロスで唯一客引きされたのがここ。
ゆっくり歩きたいだけの人にとっては煩わしいかもしれない。
行き倒れたようにぐっすり眠っている犬。
ネコとパフォス城。
海の中に建っています。
ここから中に入ることができるようになっており、この先にはチケットオフィスがあります。
時間がないため今回はパス。
次回に取っておこう。
キプロスのパトカーと交番のような建物。
交番ですらオシャレに見えますね。
これからドライブが続くので、お世話にならないように気を付けていきます。