トルコ以外の国家に承認されていない、「北キプロス・トルコ共和国」に入りました。
経済的には厳しく、南キプロスと比較して遅れをとっていると言われていますが…。
個人的にはとても魅力的で楽しい体験ができました。
私が入った中心地は観光客で賑わっていて、危険な雰囲気は全くありませんでしたが、一応、未承認国家であり、日本の大使館や領事館もありませんので自己責任でどうぞ。
【前編】はこちら。「ニコシア(レフコシア)散策。南キプロス|駐車場とイミグレーション」
北キプロスを散策
北キプロスに入り、イミグレーションを抜けたところがこちら。
どことなく街並みが違う気がします。
道幅も全体的に狭くなってるかな。
カフェ。アイスクリームもあります。
お店は多く、そして観光客も多いです。
バーバーショップ。
右にあるのはロクムでしょうか?甘そうなお菓子が並んでいます。
レストラン。
6ユーロって安すぎ!
どこのレストランでも常連のネコのお客さんがいます。
傘で彩られた街並み。
マグネットを売っていました。
北キプロスのものも売っていますが、大抵のデザインは南キプロスと共通。
「トルコといえばEFES、EFESといえばトルコ」ということで、ビールを買って帰ることに。
6ユーロか〜、ビールにしては高いけどキプロスで買うんだから仕方ないなーと思いながらよく見ると、まさかの6トルコリラ!
当サイトにお越しの方なら為替感覚でお分かりだと思いますが、まさかの激安でした。
ちなみにユーロだと1ユーロ。
この辺りのお店はユーロもトルコリラも使えます。
セリミエ・モスク
セリミエ・モスクは、フランス統治時代の13世紀初頭から150年ほどかけて建設された、ゴシック様式の「聖ソフィア大聖堂」がモスクに転用されたものです。
キプロスがオスマン領になった16世紀、モスクに転用するために2本の巨大なミナレットを追加、彫像やフレスコ画など、キリスト教会らしいものは撤去されています。
風にはためく、「トルコ共和国」と「北キプロス・トルコ共和国」の国旗。
ウドゥの洗い場でしょうか。
もともとはゴシック様式の教会であり、精巧な造りが印象的。
ここで靴を脱いで中に入ります。
中に入るときの注意書き。
靴を脱いでねー、静かにしてねー、もしこの場には不適切な格好なら、服やスカーフを用意しているから使ってねと。
女性の方はスカーフを頭にかけて、ロングスカートを身につけてくださいね。
そして、こんな風に用意されています。安心。
中はこのように、床一面に絨毯が敷かれています。
ゴシック様式の元教会にモスク。
独特の空間。
ケバブを食べよう
そろそろ時間も少なくなってきたので、目的にしていたケバブを食べよう。
ふらふらしているうちに見つけたレストラン、「Sabir Lokantasi」さんで食事をすることにしました。
北キプロスで最も美しい建築物と言われる「ビュイック・ハン」のすぐ横に位置しています。
店内席もありますが、せっかくなので外で食べることに。
運ばれてきました。
見た目から何となく味が想像できると思いますが、その想像の5倍は美味い!
そして狙われる我がケバブ。
「なかなか取れないにゃ〜」
そして背後にはライバルたちがッ…!
最後に
北キプロスに入国し、ケバブを食べることができました。
「北キプロス・トルコ共和国」は世界ではトルコ以外には承認されていない国家であり、当然日本の大使館・領事館もないため、何かあっても自己責任が原則。
南北キプロスの紛争によって国連グリーンラインが引かれ、現在も統一されていない状況ではありますが、次第に融和が進んでいるのは事実でしょうし、実際に自由に行き来できるようになってはいます。
一方で、外部の者でははかり得ないような根深い統一への障害はあるのでしょうし、グリーンライン付近に残る弾痕を見ると生々しく感じます。
ただ、個人的に観光客目線で考えると、このグリーンラインの存在や、歩いて国境を越えることを魅力的な体験に感じてしまうのは事実ですし、キプロス旅行に行って合わせてトルコ文化も感じることができるのも魅力的。
今後、南北キプロスがどのように進むのかわかりませんが、キプロス島北部には綺麗なビーチも多くあると聞きますし、ビーチトラベラーにも魅力的。
まぁ、何が言いたいかと言うと、
キプロス、また来よう。
【前編】はこちら。「ニコシア(レフコシア)散策。南キプロス|駐車場とイミグレーション」