MT4・MT5のかんたんスタートガイドです。
初めて導入される方向けに、誰にでもわかるようにややこしいことは書かず、最低限の内容になっています。
最初にごちゃごちゃと言われても混乱しますしね。
当記事で紹介する手順はたったの3つ。
①MT4・MT5のダウンロード・インストール、②ログイン、③初期設定の完了までをご案内します。
スマホ・タブレットなどモバイルアプリ版はこちら。
MT4とMT5の違い どちらが良い?
MT4とMT5はFXの取引用プラットフォームです。ロシアのメタクオーツ社によって開発・提供されており、多くのFXブローカーが取り入れています。
海外FXを利用するには無くてはならないMT4とMT5ですが、どう違うのでしょうか?
まず基本的にはMT4の進化版がMT5であり、機能ではMT5の方が上位であるということです。
メタクオーツ社は、今後はMT5を主要な取引プラットフォームとしたいと考えています。
しかし、2019年時点においてはまだまだMT4の方が利用者は多いという状況。
この理由としては、MT4があまりに偉大な取引ツールであり、愛用者が多くいるからこそ、膨大な量の外部カスタムインジケータやEA(自動売買プログラム)が流通しているからです。
カスタムインジケータ・EAは、MT4用とMT5用で互換性がないため、既存のMT4ユーザーもなかなかMT5に移っていきません。
MT5でもカスタムインジケータやEAが徐々に増えていけば良いのですが、まだ利用者が少ないため十分な普及に至っていないというのが現状と言えるでしょう。
選んだブローカーがMT4とMT5の両方に対応していた場合、マニアックなインジケータやEA(自動売買プログラム)は使わず裁量取引のみの人はMT5が選択肢に入ると思います。カスタムインジケータを使わなくても大抵の主要なインジケータは揃っているので、普通に使う分には問題ないはずです。
色々なインジケータやEAを使ってみたい、将来的に使うかもしれない人はMT4を選べばいいと思います。将来はわかりませんが、現時点で拡張性が全然違いますしね。
どうすればいいかわかんねぇから困ってるんだろーって方は、MT4を選んでおけば間違いないです。
MT4をダウンロード・インストールする
ここからは、MT4の画面で説明しますが、基本的にはMT5も大きく異なりませんのでご参考にしてください。
例として「XM」で解説しますが、別にどこのブローカーでも同じです。
まずは、MT4・MT5をご利用予定のブローカーのホームページからダウンロードしてみましょう。
ダウンロードが終わると、「xmtrading4setup」というファイルが出来上がるので、ダブルクリックしてインストールします。
ユーザーライセンス同意書を読み、「次へ」をクリック。
しばらくするとインストールが終わり、自動的にMT4が起動します。
もし起動しなければ、デスクトップにMT4のショートカットができているはずですので、ダブルクリックしましょう。一緒にできている「MetaEditor 4」とは、EA(自動売買プログラム)やインジケータを自作するためのエディターですが、MT4で取引をするだけであれば使うことはありません。
MT4にログインしてみよう
インストールまで完了したら、早速ログインしてみましょう。
ログインするために必要な情報が3つありますので、口座開設後に届いたメールなどで確認をしておきます。XM以外のブローカーでも同じです。
MT4が起動すると、まずこのような画面が出ていると思います。
指定のサーバーを選択し、「次へ」をクリック。するとIDとパスワードを入力する画面に変わりますのでそれぞれ入力し、「完了」をクリックしてください。
これでログイン完了です。あなたの口座の情報が反映されているはずです。(下の画面では0円ですが…)
正しく通信ができていれば、画面右下の数字が動いているはずです。
MT4を初期画面からカスタマイズしてみる
ログインができたら、取引画面を使いやすくカスタマイズしてみましょう。
このままでも使用できないことはないですが、ごちゃごちゃしていて見づらいですよね。
使わないウインドウを閉じて、必要なチャートを表示する。
というわけで、画面左下の「ナビゲーターウインドウ」と各チャートを✖印をクリックして閉じてしまいましょう。
閉じてしまったらこんな状態に。
左側に「気配値表示ウインドウ」が残っていますが、これを右クリックしてさらに「スプレッド」を選択。各通貨ペアのスプレッドを表示してみましょう。
一番右側に表示されている「!」の列がスプレッドです。USDJPYは17と表示されていますが、これは1.7pipsのことです。
次に、「気配値表示ウインドウ」のお好きな通貨ペアを選択し、そのまま右にドラッグ&ドロップしてみると、チャートが表示されます。
チャートの種類と色を変更する。
このチャートもこのままでは使いにくいので、少しカスタマイズします。
画面上部の赤色の○で囲んだ部分はチャートの種類を選べます。ほとんどの人がローソク足チャートを使っているでしょうから、真ん中を選んでください。
青色の○で囲んだ部分でチャートの拡大・縮小をして調整をすると、こんな感じに。
次に、これは個人の好みですが、見やすいようにチャートの色を変えてみましょう。
チャート上で右クリックし、「プロパティ」を選択します。
チャートのプロパティ画面が開きます。
上昇バーと上昇ローソク足を「Red」に設定、下降バーと下降ローソク足を「DeepSkyBlue」に設定し、「OK」をクリック。
こんなチャートになりますね。
インジケータを表示してみる
定番インジケータのボリンジャーバンドを表示してみます。
画面上部のメニューバーにある「挿入」⇒「インディケータ」⇒「トレンド」⇒「Bollinger Bands」をクリック。
設定画面が開きますが、今回は標準設定のそのままで「OK」をクリックしてください。
チャートにボリンジャーバンドが適用されました。
定型チャート設定を保存し、別のチャートに適用する
チャートの色を変更し、各種インジケータを設定しても、複数のチャートを表示したい時に同じ作業を繰り返すのは面倒ですよね。
そんな時のために、定型チャートを保存する機能を使いましょう。
まずは、設定を保存したいチャート上で右クリック、「定型チャート」⇒「定型として保存」をクリックし、チャート設定に名前を付けて保存します。
今回は「Test123456」という名称で保存しました。
定型チャートの保存ができたら、今度はその設定を適用したいチャートを表示します。
EURUSDのチャートを「気配値表示ウインドウ」からドラッグ&ドロップして表示してみましょう。
今度は、定型チャート設定を適用したいEURUSDのチャート上で右クリック、「定型チャート」を選択すると、先ほど保存しておいた「Test123456」という名前の定型チャート設定があるので選択します。
EURUSDのチャートに、保存しておいたチャート設定が適用されました。
複数のチャートを整列する
画面上にはUSDJPYのチャートとEURUSDのチャートが表示されていますが、整列させておきましょう。
チャートが表示されているウインドウの下部に、通貨ペアのタブ(USDJPYとEURUSD)があります。
このタブを右クリックし、「ウインドウの整列」を選択してください。
これでウインドウのサイズに合わせてチャートが整列しました。
今回は2つしかチャートを表示していませんが、もっとたくさんのチャートを表示させても整列はできます。
MT4の初期設定完了!
ここまでで裁量取引用の最低限の初期設定が完了しました。
この状態からもう最低限の取引はできます。
MT4・MT5には、他にも色々便利な機能があって紹介しきれないのですが、ぶっちゃけ使い始めるとよく使う機能は固定されてきます。よく使う機能はすぐに覚えていくので心配はいらないです。
一気に覚えていくのは大変なので、実際に操作しながら徐々に覚えていきましょう。