XMに慣れてくると、もっと効率的・便利にXMを使いたいと思うようになってきます。
XMでは追加口座を開設し、用途に応じて複数口座を使い分けることができますが、便利な反面、注意すべき点もあります。
結論から言うと、トレードの目的や戦略に応じて追加口座を運用するのが賢い使い方です。
その理由と注意すべきポイントをわかりやすくお伝えします。
XM追加口座の基本
XMで追加口座を開設する前に、最低限これだけは知っておきたいポイントをまとめました。
複数口座の上限数は8つまで
XMでは最初に開設した口座のほか、7つまで追加することができます。
つまり、最大8つの口座で運用することが可能です。
追加口座には審査なし!
XMで口座を追加するとき、特に審査は無いので簡単に複数口座運用ができてしまいます。
最初の口座を開設後、XMの会員ページ(マイページ)から手続きを行うだけ。
追加口座の基本通貨はJPY・EUR・USDから選べる
あとの「追加口座の開設方法はシンプル」で紹介しますが、本当に1分あればOKなほど簡単です。
XMの口座基本通貨(運用する通貨の種類)は、「JPY日本円」・「EURユーロ」・「USD米ドル」からの選択。
追加口座の場合も作成時に選ぶことが可能で、例えば最初に開設した口座の基本通貨がJPYであったとしても、追加口座の基本通貨にEUR・USDを選ぶことができます。
口座タイプを選べる
XMの口座タイプは、「マイクロ口座」・「スタンダード口座」・「XM Trading Zero口座」の3種類。(最新情報はXM公式の口座タイプで確認してください。)
追加口座でも、もちろんこの中から選んで使い分けることが可能です。
XMの口座タイプを紹介した記事もありますので参考にしてみてください。
レバレッジを選べる
追加口座の開設時には、最大レバレッジを口座ごとに選ぶことができます。
全ての口座で最大888倍運用ということもできますし、口座の目的によって低いレバレッジでの運用ということもできます。
口座ごとに資金管理ができる
資金を口座ごとに分けて入金・管理することができます。
1つの口座がロスカットになったとしても、他の口座は無関係なのでリスクを分散することができます。
XM追加口座の注意点
XMで複数口座を運用するときの注意点です。
規約で禁止されていることもありますのでしっかりと理解しておきましょう。
複数口座間の両建ては禁止!
複数口座間での両建てトレードは禁止されています。
これは、他のFX会社でも共通の仕様です。
これは海外FXのゼロカットシステム(残高以上のマイナスを業者が負担する仕組み)を利用して利益をあげられるから。
例えば、同一通貨ペアで売りと買いを同時に持っていたとします。
急な値動きによって片方のポジションがゼロカット、もう一方のポジションが大きく利益を伸ばすことができます。
ゼロカットの損失だけはXMが背負って、ユーザーはリスク無く利益をあげられるので、複数口座間の両建ては禁止されています。
ただし、同一口座内での両建てはもちろんOKですので安心してください。
ちなみに、XMと他の業者を使っての両建ても禁止です。
違反行為は検知されてしまいますので、それで利益をあげたとしても、出金停止や口座凍結になるだけです。
ボーナスの枠は変わらない
3,000円の口座開設ボーナスは、アカウントごと(個人ごと)に設定されているため、口座を追加しても新たにもらえるわけではありません。
最大50万円の入金ボーナスの枠も同様で、追加口座を作ったとしても枠が増えるわけではありません。
(ボーナスの最新情報については、XM公式のボーナスを参考にしてください。)
また、入金ボーナスが適用されている口座から別の口座へ資金を移動する場合、基本的にはボーナスは消滅せず、資金移動させた口座に引き継がれます。
「基本的に」と書いた理由は、資金移動先の口座が入金ボーナスが適用されない「XM Trading Zero口座」や口座開設時に「ボーナスの受け取りを希望しない」を選択した口座であれば、ボーナスが消失してしまうためです。
また、ボーナスの引き継がれ方にもルールがあり、「残高に対する移動額の割合」に応じて、同じ割合の「クレジット(ボーナス)」が移動先の口座へ移ります。
XMのボーナスについて解説した記事がありますので、見ていただければ参考になるはずです。
追加口座のXMPはどうなる?
XMPとは、トレードごとにたまるポイントで、ボーナスに交換してトレードに使うことができるというものです。
XMPも上記のボーナスと同じで、アカウントごと(個人ごと)に付与されるので、口座ごとに対してたまるのではありません。
複数口座でトレードをしていても、XMPはまとめてたまっていくので無駄になることはありません。
口座維持費に注意!
XMでは、90日以上取引や入金がない口座があれば「休眠口座」となり、残金が残っていれば月額5ドルが引き落とされていきます。
さらに残金がゼロになって90日を経過すると「口座凍結」となってしまい、この口座は使えなくなってしまうので新たに口座開設しなくてはなりません。
アカウント全体で判断されるのではなく、「口座ごとに取引をしていない日数で判定」されるので、複数の口座を持っている場合は使っていない口座には資金を残しておかないようにしなければ、不必要にお金が減っていくので注意が必要。
最大8つの口座が持てるからといって、使わない口座を増やす必要はありません。
追加口座の開設方法はシンプル
XMの追加口座の開設方法はとてもシンプルです。
最初の口座開設の時のように、書類提出する必要もありません。
自分の会員ページ(マイページ)にログインし、「追加口座を開設する」のボタンをクリックします。
画面が変わり、口座の基本情報を入力して、下にある「リアル口座開設」のボタンをクリックするだけ。
「口座タイプ」、「口座の基本通貨」、「レバレッジ」も選ぶことができます。
また、ここで決めた「パスワード」が、MT4(MT5)にログインするときのパスワードにもなりますので控えておくようにしましょう。
あとは、登録されているメールアドレスに「口座のID」と「MT4(またはMT5)のログイン先サーバー名」の通知がすぐに来ているはずなので、これも控えておく必要があります。
口座間の資金移動ルール
複数口座を使い分けしていると、必ず口座間で資金移動をする場面が出てきます。
やり方自体は簡単なので1分で理解できます。
口座間資金移動に時間はかかる?
XMのシステム内での資金移動なので即時反映されます。
すぐに移動先の口座でトレードすることができます。
XM複数口座間で資金移動する方法
XMの会員ページ(マイページ)にある「資金振替」のボタンをクリック、移動元と移動先の口座を選んで、金額を入力するだけで簡単に行うことができます。
資金移動するときの注意点
資金移動のときの注意点を3つ紹介します。
しっかり理解しておけば難しいことではありません。
ボーナスが消えることがある
移動先の口座には、基本的には移動した金額の割合に応じてボーナスも移動します。
ただし、資金移動先の口座が入金ボーナスが適用されない「XM Trading Zero口座」や口座開設時に「ボーナスの受け取りを希望しない」を選択した口座であれば、ボーナスが消失してしまいますので注意してください。
資金移動ができない場合がある
既にポジションを持っている口座では、資金の移動によって、移動元口座の証拠金維持率が150%を下回る場合では資金の移動はできません。
両替手数料がかかることがある
XMの口座基本通貨は、「JPY」・「EUR」・「USD」から選ぶことができますが、口座基本通貨が異なる口座間(例えばJPY口座からUSD口座)で資金移動をすると、移動する金額の0.3%の両替手数料がかかります。
資金移動のたびに手数料がかかるので、無意味に色々な通貨の口座を増やすのはおすすめできません。
追加口座の解約・削除も簡単
使わない口座が出てきた場合や口座の整理をしたいとき、口座の削除・解約をしたくなることがあります。
使わなくなった口座を放置しておくと、休眠口座となり、その口座に残高が残っていれば口座維持費が引かれてしまいます。
そんな場合、口座を整理する意味でも、使わない口座は解約してしまったほうが良いです。
下記の条件を満たしていれば、会員ページ(マイページ)から簡単に解約することができます。
- 解約する口座に残高がない
- 出金・資金振替の手続中ではない
- ポジションを保有していない(トレード中ではない)
マイページから解約したい口座を選択、「オプションを選択する」をクリックし、「口座を解約する」を選択、画面の指示に従って進めるだけです。
XMから解約確認のメールが届きますので、確認のクリックをすれば簡単に完了します。
まとめ|複数口座は目的で使い分ける
まとめると、XMではトレードスタイルや用途によって口座を使い分けるのが賢いやり方です。
ただし、必要な数だけ使用するようにして、不要になった口座は解約しておいたほうが良いです。
不要な口座に残金をいれたままにしておくと口座維持手数料が引かれていきますし、最終的に凍結されてしまうだけですので。
あくまで一例ですが、よく使われているであろう複数口座の運用を紹介します。
- 入金ボーナス用に「スタンダード口座」
- スキャルピング用に「Zero口座」
- ロイヤルティプログラム用に「マイクロ口座」
- XMPでトレードするための「スタンダード口座」
- ハイレバトレード専用に「スタンダード口座」
①入金ボーナス目的で「スタンダード口座」を使い、②スキャルピング用にスプレッドが狭い「Zero口座」と使い分けます。
③ロイヤルティプログラムのステータスランクアップのため、少額トレードするための「マイクロ口座」を使います。
ロイヤルティプログラムのステータスランクは、初回トレード開始日からの日数で判定されるので、マイクロ口座で例えば10通貨のみをトレードして放置しておきます。
放置している期間も日数は加算されますので、超絶低リスクでステータスランクアップすることが可能に。
ロイヤルティプログラムのステータスが最上級の「ELITE」に到達すると、思ったよりも多くのXMPが貯まります。
このXMPは、3:1の比率でトレードに使えるボーナスに交換できるので、このボーナスを使ったトレード専用口座を用意します。
これで④ハイレバトレードに最適な「現金を失う恐れがない口座」が出来上がります。
また、通常のトレードとハイレバトレードはリスクが全く異なりますので、⑤ハイレバトレード専用口座を作って分けておくべきです。
他にも、取引通貨によって口座を分ける、トレード手法ごとに口座を分けるなどもあります。
EAを使った自動売買にも、複数の口座をEAによって使い分けることができますので便利ですし、超絶検証がしにくいので裁量トレードとは別の口座でEAを使うのは必須だと思います。
会員ページからログインし、追加口座を作って使いやすいやり方を探してみるのがいいでしょう。
何度も言いますが、使わなくなった口座は90日経過すると休眠口座となり、残高があると口座維持費がかかりますので、整理して削除するように気をつけてください。